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【韓国訪問】「自立トークショー」で韓国の若者と交流

自立トークショー ~やりたい仕事、生きていく事、そのはざまで悩む君!方法はあるはず!!~ http://hopenetwork.tistory.com/365 日時:2011年9月28日(水) 19:00~21:00 場所:空中キャンプ http://kuchu-camp.net/xe/page_cafe 《緊急アピール!》 どうかこの日だけは、TOEICのテキストを開かず、図書館での勉強も一日くらいはお休みして、インターネット講座もお休みして、くだをまくようなお酒の席も、ちょっとだけお休みして…この場に駆けつけて下さい!バラ色の未来を担保にし、現在を抵当に入れた、貧しい青春に捧げる…反貧困ネットワークの湯浅誠+河添誠出演!相談トークショー! 《テーマ:あなたの絶望する事は何ですか?》 《プログラム》 1.聖公会大学の野宿サークル「夢見るスリッパ」活動紹介 2.「反貧困たすけあいネットワーク」活動紹介 3.「自立音楽生産者組合」活動紹介及び演奏(短編旋) 「僕たち/私たちによりたくさんのアンダーグラウンドを!と、いくら叫んだところでもらえない!もう自分たちで作るしかない!」 4.「マンヘン」の活動紹介(キム・イギョン) 「実感することによってお互いの人生をシェアする屋上のアジト〈ヘンガン〉で実験したお互いを助け合う福祉連帯の報告発表!」 5.「韓国青年ユニオン」(キム・ミンス) 「〈溜め〉をつくる事以前に、僕が今立っているその場所から変えて行かなきゃ!」 6.イベントテーマについてのトークショー           (写真上)会場入り口にはポスターと励ましの言葉。 (写真下)会場の様子です。たくさんの若者たちが集まりました。

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【韓国訪問】反貧困たすけあいネットワーク韓国へ!

2011年9月27日から10月2日まで、反貧困たすけあいネットワークより、河添代表運営委員、湯浅事務局長、そして事務局高澤の3名が韓国を訪問しました。 韓国の共に働く財団は、現在、不安定就労状態にある若者たちを対象とした相互扶助組織の設立を検討しています。今回、若者のための相互扶助組織を設立・運営するための事前調査として、「青年層の代案的セーフティネットモデル開発の為の反貧困たすけあいネットワーク招待プログラム」を企画。反貧困たすけあいネットワークの活動を事例研究すると共に、韓国の若者グループや生活困窮者の相互扶助グループを交えて日韓懇談談会を開催し、より具体的な設立モデルを検証しました。 韓国滞在中、私たちは、各研究機関等を訪問したり、様々な貧困問題に取り組む団体の活動を見学したり、イベントへ出演をするなど、多忙なスケジュールの中で、韓国の研究者、支援者、また当事者たちと、有意義な意見交換をすることができました。駆け足の数日間でしたが、韓国の若者たちの現状を知れば知るほど、日本との類似点が多いこともさることながら、それ以上に困難な状況の中で、多くの若者たちが閉そく感を抱きながら暮らしているのだということが見えてきました。 韓国のワーキングプアのための互助組織「韓国青年連帯銀行」は、2012年7月の設立を目指し、今、着々とネットワークを広げています。日々、生きづらさを感じている韓国の若者たちが、「ひとりじゃないんだ」「支え合って生きていけるんだ」と、暗闇の中に希望をみいだせるような、そんな支え合いのネットワークができることを、心から願っています。これからも、反貧困たすけあいネットワークは、韓国との国際連帯を続けたいと思っています。 ◆共に働く財団について◆ “格差を解消し、「持続可能な職場」づくりと幸せな社会を!”をビジョンに掲げ活動する、韓国の民間の公益財団。主な事業内容は、雇用創出、社会的企業支援、青年失業解消、地域社会活性化、市民による募金やキャンペーン、国際協力・研究調査ネットワーキング。http://www.hamkke.org/other_lang/japanese.html 【訪問スケジュール】 9/27(火) ソウル着、共に働く財団訪問 9/28(水) 午前  韓国都市問題研究所 昼    サランパン村食堂 午後  サランパン村共済協同組合、自立音楽生産組合 夜      イベント「自立トークショー」 9/29(木) 午前   韓国青年ユニオン訪問 昼     敷居のない食堂 http://www.kmif.org/ 午後   日韓懇談会“Let’s do it ourselves ~若者が、直接作り運営する「相互システム」をイメージしよう!~” 夜      ビン金庫・ゲストハウス「ピンチブ」 9/30(金) 午前       労働社会研究所 午後       全国女性労働組合仁川支部共済組合訪問 10/1(土)*非公式日程* 午後       … 続きを読む

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バングラディッシュ滞在記⑦~マイクロファイナンスの現実~

バングラデシュの空港を離陸して日本へと向かう飛行機の中で、後方に広がるバングラデシュの肥沃な大地を眺めながら、2週間の滞在を通して目にしてきたマイクロファイナンスの数々の姿について、改めて思いを巡らせる。 バングラデシュに行く前までは、バングラデシュとは、このようなものだと思っていた。 ・貧しい家庭の主婦に対し、無担保無保証の少額融資を提供する。 ・5人1組の連帯融資制か、連帯保証制をとる。 ・小規模な事業を行わせて、資産を増やし返済させる。 ・借入人に対し綿密なサポートを行うことで、貸倒れを防ぎ、貧困から脱却させる。 だが実際に私がみてきたマイクロファイナンスの現実は、以下のようなものだ。 ・貧しい家庭の主婦限定としている機関もあるが、男性や、未婚の成人女性に対しても融資を提供する機関も数多く存在する。 ・5人1組の連帯融資、連帯保証の制度を設けている機関もあるが、借入人のほとんどは個人融資を希望しており、機関もそれに応じている。借入人が個人融資を希望する理由は、他人と共同で融資を受けるのが煩わしいから。実際に、個人融資と連帯融資(連帯保証)で返済率が変わらないということが実証され出しているため、多くの機関で個人融資を行っている。 ・事業を開始するためにローンを受ける人もいるが、実際には、生活費や教育費、医療費を賄うために一時的にローンを借りる人がはるかに多い(8割)そのため、多くの機関では借入人の「貯金」の額に基づきローンを提供している。貯金がない人は、まず毎月定期的に預金をさせ、一定額に達したらその数倍を貸す、という方式をとっている。 ・一番重要なサポート体制だが、これは、訪問したバングラデシュ機関は、程度の差こそあれ、全て借入人に対して経営面、生活面でサポートを行っていた。だが、現地でのヒアリングで、全くサポートをしないという機関もあるとの数多くあるとの声を多数聞いた。(特に新興系の機関に多いとのことである。) ・BRACやグラミン銀行などの大手機関は、最も貧しい人(1日1ドル以下で暮らす人々)に対しては、「融資」ではなく、「助成」を行っている。

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バングラデシュ滞在記⑥ ~マイクロファイナンスの深い闇~

ツアー最終日。本来は、お土産を買ったり最後の観光を楽しむはずの日に、朝6時に起きてバスに乗りこむ。「昔マイクロファイナンスを受けていたが今は辞めてしまった人」を訪ねるという特別ツアーに、なんとほぼ全員が参加した。 向かった先は、首都ダッカのはずれにある、古びた農村。広大な田畑に、トタンやベニヤ板、ブロック塀でできたボロボロの集落が、点々と広がっている。 一体どんな現実が待ち受けているのか。 高まる期待と不安を旨に、「元借入人」の家に向かう。およそ傾きかけた藁ぶき屋根の家から出てきたのは、腰が二つに折れ曲がり、ボロボロの衣服を身にまとう、やせ細った老婆だった。聞くと、病床の夫と、娘、孫の7人で暮らしているという。  彼女に、マイクロファイナンスをなぜやめたのか、と聞くと、通訳として帯同しているBRAC大学のスタッフの顔を恐る恐る伺いながらも、ぽつりぽつりと話し始めた。  「今からおよそ3年前、家計が苦しくて、生活費のために、マイクロファイナンス機関からローンを借りた。わずかばかりの夫の給料でなんとか返済していたが、その一家の大黒柱が2年前に病気で倒れ、生活費が底をついて借金が返せなくなったしまった。毎日のように取り立てが来てとても怖かった。お金になるものは全て現金化して返済に回せ、といわれて、衣類や家具、家畜などを全て売り払った。なんとか返済することができたけど、おかげで無一文になってしまった。一時は駄目かと思ったけど、村の人たちが食糧を分けてくれるから、こうやって生きていられる。マイクロファイナンスからお金を借りることはできないけど、例え借りることができたとしても、もう借りたくない。借金は、ごめんだよ」  まるで日本で起こった出来事のように聞こえて、愕然とする。 意を決して、「返済ができなくなって、村を追われたり、自殺したりする人はいるんですか」と尋ねると、こんな答えがかえってきた。  「ここ数年で、マイクロファイナンス機関の数が急増した。こんな辺鄙な村にも、毎日5社から6社、マイクロファイナンス機関の担当者が営業しにくる。彼らはみな、「ローンを借りてくれ」と言ってくる。彼らの口車に乗せられてローンを借りてしまい、返せなくなって困っている人は、うちの村にも沢山いるよ。私のその1人だ。ただうちの村は、近くに大きな織物の市場があって、そこで商売をして成功した比較的裕福な人が多い。そういう人が、いざというとき、物を分けたりして助けてくれるんだよ。だから村を追われたという人は今のところいないはずだよ。でもそういう人がいない村では、悪質なローンの担当者に家財道具を持っていかれて家を追い出されたり、困窮して自殺する人もいると聞いている。そうならなくて、本当に良かった」 そういうと、彼女は膝を抱えてむき出しのトタン床の上に座り、うつむいた。 薄暗い家の中で、彼女の長く黒い影が、マイクロファイナンスの深い闇をあらわしているような気がしてならなかった。

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バングラデシュ滞在記⑤ ~ある事件~

事件は、記念すべき、「マイクロファイナンス借入人初訪問の日」の夜に起きた。 その夜は、マイクロファイナンス業界におけるオピニオンリーダーや、マイクロファインナンスに関連するバングラデシュ国内外の法人、NGOなどの関係者を集めた盛大なパーティ―が行われており、我々スタディツアーのメンバーも参加した。 総勢100人近い人々が集う華やかな会場で、ある企業の駐在員の方との会話を楽しんでいると、パーティにおよそ似つかわしくない、大きな太い声が突如耳に入ってきた。振り返ると、つい数分前に名刺交換をしたばかりの日本人の男性のまわりに、数十人の人だかりができている。 中心にいる男性は、十数年前からバングラデシュで活動を行う、ある日本のNGOの事務局長だ。そのNGOは、国連やJICAなどの公的機関が援助の対象としないような地域や、マイノリティの人々に対し、まさに草の根の援助活動を行うことで有名な団体で、数多くの実績を残している。その男性が、大声をあげて人々に訴えかけ始めた。  「ここにいるみなさんは、マイクロファイナンスは貧困を救う万能の薬だ、と思っていらっしゃる方ばかりだ。だが、本当にマイクロファイナンスは貧しい人々を貧困から抜け出させる最良の方法なのだろうか。私たちNGOは、マイクロファイナンスが注目される遥か昔、まだほとんどの人がマイクロファイナンスなど知らない頃、マイクロファイナンスに可能性を見出し、ある貧しい村で融資を行ってきた。でも途中でやめてしまった。なぜか。マイクロファインナンスが、決して万能ではないからだ。確かに貧困から抜け出す人もいた。でも返済できず、さらに貧しくなり、村八分にされて村を追われる人も数多くいた。自殺した人もいた。彼らはたいてい、最も貧しかったり、マイノリティであるケースが多い。日本からはるばるマイクロファイナンス機関を見学しに来た方に言いたい。どうか、真実をみる目をもって下さい。マイクロファイナスは、本当に貧困層を救うことができるのか、と」 パーティの主催者は、マイクロファイナンス業界のリーダー的存在の人物であり、業界の権威と呼ばれる人が数多く出席している。そんな状況であるにも関わらず、声をあげて彼らを訴えるということは、よほどの想いなのだろう。男性の心の叫びとも呼べる悲痛な声をただただ聞きながら、茫然と立ち尽くしてしまった。   パーティからホテルに帰宅すると、自然とツアーのメンバーが食堂に集まってきた。みな、先ほどの男性の言葉に耳を傾けている。私たちの想いは一つだった。 「男性が言ったことは本当なのか。マイクロファイナスの真実を知りたい。」 「借金を返済できず、村を追われたり自殺する人が、本当にいるのか。」 だがこれを追求することは、非常に難しかった。我々のツアーは、バングラデシュ最大のマイクロファイナンス機関である、BRACグループの大学が主催となっており、フィールドワークで訪問する機関や借入人は全て大学が選定している。機関のスタッフや借入人が、大学にとって都合の悪いことを言うはずがない。しかしながら、このままでははるばるバングラデシュに来た意味がない。 翌日から、メンバーが一致団結して、大学側に、このような借入人に合わせるよう、要請する日々が始まった。 始めのうちは、大学側は断固として応じてくれなかった。しかし再三訴える我々の姿勢に根負けしたのか、ついに、ツアー最終日間際になって、首を縦に振った。ツアー最終日に予定されているフリーの日に、希望者を対象に、「昔マイクロファイナンスを受けていたが今は辞めてしまった人」にヒアリングするという、特別ツアーを企画してくれたのだ。 つづく 【運営委員I】

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